一般的な膜型血漿分離器により分離された全血漿成分を、吸着器に通すことにより、病因物質が吸着除去された血漿成分を体内に戻します。自己抗体を吸着除去する免疫吸着法(immunoadsorption plasmapheresis: IAPP)とLDLコレステロールなどを吸着除去するLDL吸着が、代表的な治療法となります。下図に免疫吸着法の回路例を示します。置換液を必要とせず、理論上は一番良い治療法です。
しかしながらわが国で使用できる吸着器は陰性荷電しているリガンドを用いて物理化学的な静電結合や疎水結合などを利用しており、海外で使用されている抗体反応を用いて生物学的作用による吸着器とは異なります。