菊池寛昭助教の論文がNature communications誌(IF: 17.694)に掲載されプレスリリースを行いました。

菊池寛昭助教の論文がNature communications誌(IF: 17.694)に掲載されプレスリリースを行いました。

「 腎臓切除後の代償性腎肥大のメカニズムを網羅的解析で解明 」 
― 世界初の単離尿細管を用いたATAC-seqに成功 ―

菊池寛昭助教の論文がNature communications誌(IF: 17.694)に掲載されプレスリリースを行いました。概要は以下の通りです。

■手術などにおける腎臓切除後、失われた機能を補うために残った腎臓が肥大化する代償性肥大の仕組みを、多種類の網羅的解析(RNA-seq、transposase-accessible chromatin using sequencing (ATAC-Seq)、 プロテオミクス、リピドミクス)を用いて解明しました。
■単離尿細管を用いたクロマチンアクセシビリティ解析(ATAC-Seq)を世界で初めて成功させました。
■腎臓尿細管肥大は細胞の肥大化と細胞増殖双方の機序によって引き起こされますが、尿細管の部位によって細胞肥大、細胞増殖の比重が異なることが示されました。

本研究成果により腎臓の部分的切除や、障害を負った後の機能回復・亢進にペルオキシソーム増殖剤応答性受容体α(PPARα)が重要であることが示され、この仕組みをターゲットにした治療法開発などの医療応用が今後期待されます。

詳しくは、本学プレスリリースページもご参照ください。