萬代新太郎助教・小出高彰先生の論文が Circulation Research に受理

萬代新太郎助教・小出高彰先生の論文が Circulation Research に受理

萬代新太郎助教・小出高彰先生の論文 Circulating Extracellular Vesicle-Propagated microRNA Signature as a Vascular Calcification Factor in Chronic Kidney Disease. が Circulation Research 誌(2021 impact factor 23.213)に掲載されました。

「慢性腎臓病において血管石灰化を引き起こす悪玉メッセージ物質を発見」というタイトルでプレスリリースも行っておりますので、詳しい内容はこちらもご覧ください。誠におめでとうございました。

論文のポイント

  • 慢性腎臓病(chronic kidney disease、CKD)によって品質の変化した血液中の循環細胞外小胞(small extracellular vesicles、EV)が、血管石灰化を引き起こすことを発見しました。
  • 循環EVはマイクロRNA、タンパク質など様々な物質を細胞間、臓器間で伝播しますが、それらの役割は未解明点が多いです。本研究は、CKDにおける循環EVを解析することで血管石灰化に対して優れた予測診断能(バイオマーカー)・治療効果(治療薬シーズ)を発揮するマイクロRNA群を同定しました。
  • これらのマイクロRNAが標的とするタンパク質VEGFAを特定し、VEGFA-VEGFR2シグナルを阻害する既存薬の中から、動脈硬化の新たな治療薬シーズを見出しました。